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台湾国際女性影展が開幕 66作品を上映、動物を通じて性規範にも問い

第33回台湾国際女性影展が10月16日、台北の光點華山電影館で開幕した。今年のテーマは「非分擾動 Into the Drift」。10月25日まで、国内外の映画66作品を7つの部門で上映する。

開幕作はマリアン・ベナニとオリアン・バルキが共同監督した『ブシラの私角落』。擬人化された動物の登場人物に、実際の電話や手紙、親しい人々の声を重ね、友情と恋愛のあいだにある近さや距離を描く。作品はトロント映画祭とニューヨーク映画祭に選ばれ、2026年のリスボン独立映画祭では国際コンペティションの特別言及賞を受けた。

動物を通して人間中心の視点を揺さぶる

今年の特別企画「動物影友會」では、ニューヨークの街に暮らすクィアな小動物たちや、恋に落ちた乳牛、試演に臨むエビなどを描く作品を上映する。乳牛の同性の恋を描いた『牛不住的她』は、子を産まなければ生きられない世界を舞台に、既存の規範に収まらない恋愛を見つめる。『蝦的日常練習』は、エビに扮した俳優の試演を通じて、演技の脆さや共感の限界をユーモラスに描く。

映画祭は、動物を欲望や感情の担い手として描く作品を通して、人間社会で当然視されている秩序や、人間を中心に据えた見方を考え直す機会にしたいとしている。

サラ・マルドロルの作品をアジア初の回顧企画で紹介

今年の特集の一つは、映画監督サラ・マルドロルの回顧企画。長編・短編あわせて12作品を集め、そのうち8作品は新たに4K修復された。反植民地主義や汎アフリカ主義、フェミニズムと結びついた彼女の仕事を紹介するため、娘のアヌーチカ・デ・アンドラーデとエンダ・ドゥカドスも来台し、関連講座に参加する。

上映は10月25日まで

開幕式では、性別や性的指向をめぐる境界を揺さぶり、想像を広げようというメッセージが掲げられた。映画上映に加えて、監督らの上映後トークや関連講座も予定されている。会場は光點華山電影館。