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チャ・スビンが語るロコの魅力 「かわいく見せよう」としない主人公

俳優のチャ・スビンが、Netflixシリーズ『Take Charge of My Heart』で演じるナ・ボベと、ロマンティックコメディーの主人公づくりについて語った。10月15日の取材で彼女が重視したのは、ボベ自身が自分を「かわいい」と意識して振る舞うのではなく、相手を思う素直な気持ちから行動すること。

ドラマは10月9日に配信が始まり、Netflixのグローバル非英語シリーズランキングで初登場3位に入った。チャ・スビンは、ロマコメらしい愛らしさを狙って演じるより、人物の誠実さや心の傷を掘り下げることで、見る人に伝わる魅力を形にした。

「かわいく見える」理由は、相手を思う気持ち

印象的な場面のひとつは、ボベが好きな相手の誕生日を祝うためにケーキを持っていくシーン。家族との緊張する昼食を終えた彼を喜ばせたいという思いが、彼女の魅力につながる。チャ・スビンは、見た目を整えたり、かわいらしい仕草を足したりすることを意識しなかったという。

彼女はこれまで『ロボットじゃない~君に夢中!』『ルーガルー』『ザ・ファビュラス』など、ドラマだけでも7作のロマンティックコメディーに出演してきた。経験を重ねた彼女が今回大切にしたのは、ジャンルの定番をなぞることより、ボベがなぜそう振る舞うのかを理解することだった。

触れれば感電する能力と、孤独の奥にあるもの

ボベは、触れた相手に電気ショックを与えてしまう能力を持つドラマ作家。例外は、人工心臓を動かすために彼女の電気を必要とするホテル幹部ペク・ホラン(キム・ヨングァン)だ。人に気軽に触れられないボベは読書や執筆、空想に親しみ、自分の能力を隠したい、誰も傷つけたくないと考えている。

チャ・スビンは、能力の見せ方よりも、他人と距離を置かざるを得ないボベの心の傷を演技の手がかりにした。恋愛経験の少なさも人物の一面として捉え、家族から十分な愛情を受けて育った温かさや、豊かな想像力も含めて役を組み立てていった。

ロマコメのイメージにとらわれる不安も

実はチャ・スビンは、愛らしい役を続けることで観客の見方や自分の演技が固定されるのではないかと心配し、出演を断ることも考えていた。年齢を重ねたあと、同じ役を演じられなくなったらどうなるのか。そうした不安は、撮影現場でさまざまな演じ方を試すうちに和らぎ、演技の楽しさを改めて感じたという。

キム・ヨングァンからは、今できる役に一つずつ取り組めば、別ジャンルに挑む機会も自然に訪れると助言された。親しい友人から「本人そのものみたい」と言われたボベ役は、チャ・スビンにとってロマンティックコメディーの楽しさを確かめる作品にもなった。