金鐘賞の終身成就賞を故・林登義さんに追贈 息子が語った病床での「林導播」への反応

台湾の第61回金鐘賞で、テレビ導播の先駆者として知られる故・林登義さんに終身成就賞が追贈された。授賞式では息子の林大景さんと林大森さんが代理で賞を受け取り、父の仕事への情熱や家族の思い出を語った。
林大森さんによると、父は入院中、家族が「お父さん」や「おじいちゃん」と呼んでも反応がなかった一方、「林導播」と呼ぶと応じたという。医療スタッフもその呼び名で声をかけるようになり、父が職業に深い愛着を持っていたことが伝わるエピソードとなった。林大森さんは96歳の母に代わり、父にとってこの賞が大きな意味を持つと感謝を伝えた。
林大景さんは、父が深夜の収録や編集で忙しく、子どもの頃はきょうだいで「導播にはならない」と話していたと振り返った。自分が働き始めてから、父が仕事の苦労を一度も口にしなかったことに気づいたという。林さんは昨年、90歳で亡くなった。1962年からテレビの現場に入り、台湾の初期テレビ番組や中継を数多く担った。