K-POPは「メジャーな音楽ジャンル」になったのか 海外発グループが映す現在地

K-POPの影響を受けたグループが、韓国企業の直接参加なしに各地で生まれている。日本のHANA、フィリピンのBINI、マレーシアのDOLLA、タイの4EVE、米国のJYTなどを取り上げ、K-POPがロックやヒップホップのような「メジャーな音楽ジャンル」になったのかを韓国メディアThe Factが考察した。
記事によると、BINIは一部のトレーニングやスタッフに韓国側が関わった一方、制作と活動をフィリピンの放送局ABS-CBNが担う。4EVEはタイのWorkpoint、DOLLAはUniversal Music Malaysiaが手がけ、HANAはBMSGのオーディションから誕生した。韓国発のグループを海外展開する形から、K-POPの影響を受けた現地制作へと広がっている。
専門家の見方は分かれる。プロデューサーのウ・ヨンスン氏は、BTS以降も世界で活躍するアーティストが続いていることから、K-POPはすでに世界市場のメジャーなジャンルだと話す。一方、プロデューサーのパク・ソンホ氏は、まだ世界で基盤を築く段階だと見ている。
難しさは、K-POPを特定の音だけで定義しにくい点にもある。ヒップホップ、R&B、ロックなど幅広い要素を取り込み、楽曲のパート分けやパフォーマンス、ビジュアル、ファンダムとの交流まで組み合わせるためだ。評論家のチョ・ヘリム氏は、音楽ジャンルというより、さまざまな音楽を生み出し届ける仕組みとして捉える見方を示した。
K-POPの影響が海外の制作現場に広がっていることは確かだが、それを独立した音楽ジャンルと呼べるかは別の問いとして残る。記事は、各地で生まれるグループを通して「KのないK-POP」が今後どのように発展するかにも目を向けている。