キム・ヒョンジュ、『失楽園』全14回の撮影で引き出した感情 30年の俳優生活も語る

キム・ヒョンジュが主演映画『失楽園』の撮影を振り返り、限られた準備期間が役づくりに合っていたと明かした。全14回の撮影で完成した作品では、脚本を初めて読んだときの感覚を演技に持ち込めたという。公開を前にしたインタビューでは、作品への向き合い方に加え、デビューから30年を迎えた自身の変化も語っている。
短い撮影期間が役の感情を支えた
『失楽園』は、9年前のキャンピングスクールバス失踪事件で息子を失った母リュ・ソヨンの前に、亡くなったと思われていた息子が戻ってくる心理スリラーだ。ソヨンはAIプログラムを通じて幼い姿の息子と過ごしてきたが、成長した姿で帰ってきた息子を前に、喜びと不安の間で揺れる。キムはその母親を演じる。
準備に長い時間をかけず、作品について話してから数カ月後に撮影へ入った。キムは、全14回という凝縮した日程が今回の作品に合い、脚本を最初に読んだときの感情を保ったまま役に向き合えたと説明した。時間をかけても後悔は残るものだと受け止め、現場では出せるものを出し切ったという。
自分を責めた時期を経て、手を動かす時間へ
俳優として歩んだ年月を振り返ると、若い頃は自分の仕事に満足できず、考え込んでは自分を追い詰めていたという。気持ちを切り替えるため、楽器や陶芸など手を動かすことに取り組み、作品が終わるたびに旅へ出て、キャンプで自然の中に身を置く習慣もできた。
映画の結果については、自信があるとは言い切らず、願いとしては良い反応を望むと率直に話した。一方で、現場でできることはすでにやり切り、作品は自分の手を離れたという落ち着きも見せている。
久しぶりの劇場公開作を前に、宣伝の現場が以前と変わったことにも触れた。ファンから頼まれる流行のやり取りには戸惑うこともあるが、自分が応じて喜んでもらえるなら楽しいと語る。作品を届ける準備のなかで、長く応援してきた人たちとの交流も楽しんでいる。