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ラウ・イーワ、教師の夢から作家へ 母語への葛藤が小説『Kelu』の原点に

本棚を背に小説『Kelu』を手にする香港の作家ラウ・イーワ
画像の掲載元:detikPop(写真:Anisa Hafifah/Detikcom) ↗

香港の作家ラウ・イーワは、子どもの頃から教師を夢見ていた。大学で中国語・中国文学を学んだが、教職には就かず、出版社で編集者として働く道へ進んだ。detikPopのインタビューで、香港ではかつて中国語専攻の卒業生が教師になる資格を得られた一方、現在は普通話の試験が必要になったと説明している。

普通話が得意ではなかったラウは試験を受けず、編集の仕事を選んだ。しかし、就職活動では英語と普通話の能力を求める求人が多く、自分の言葉に自信を持てなくなったという。英語を避けたくて中国語を専攻したのに、仕事探しで英語力を問われた経験も心に残った。

こうした葛藤が、小説『Kelu』(英題『Tongueless』)を書く出発点になった。作中では、香港の教育現場で教師たちが普通話の資格を求められる状況を通し、広東語とアイデンティティーの揺らぎを描く。同作は2025年のチョンマナート国際女性文学賞を受賞し、ラウは教師を断念した経験を物語へつなげた。