イ・セドル、引退を決めた背景を語る 「AIでプロ棋士の存在意義に迷い」
元プロ囲碁棋士のイ・セドルが、10月20日放送の韓国KBS 2TV『屋上部屋の問題児たち』で、引退を決意した背景を語った。囲碁AIの普及によって、プロ棋士が担ってきた役割に疑問を感じるようになったという。
イ・セドルは、2016年に囲碁AI「アルファ碁」と対局した経験を振り返った。第1局の敗北は実力を出し切れなかったという戸惑いが大きかった一方、第2局を終えて通常の条件では勝つのが難しいと感じ、強い衝撃を受けたと説明。勝利した第4局の「78手目」については、68手目から狙いを準備していたと明かした。
その後の2021年にAIと再び対局した際には、置き碁でも敗れたという。イ・セドルは、AIが棋士の研究や指針づくりを担うようになったことで、自らの職業の意味を考え、24年間の棋士生活に区切りをつけたと話した。
引退後は新番組『失業者イ・セドル』で、ビールの販売やビルの外壁清掃など、囲碁以外の仕事を体験している。同番組は10月23日に初回放送を予定しており、AIの時代に新たな働き方を探す姿を追う。