韓国国立中央博物館長ユ・ホンジュン氏が辞任 自身の所蔵品を展示に推薦した問題で
韓国国立中央博物館のユ・ホンジュン館長が10月21日、辞意を表明した。特別展に自身の所蔵品を出し、推薦や鑑定の手続きにも関わった問題を受け、就任から約15カ月で館長職を退く。
問題の発端は7月の特別展「私たちの食卓」だった。展示品の墨書が愛国志士パク・ウォングンの作品として紹介されたものの、外部からの指摘を受け、親日派として知られるパク・チュンヤンの別名に当たることが判明。博物館は展示を撤去し、考証が不十分だったとして謝罪した。
その後、墨書がユ氏の個人所蔵品だったことが明らかになり、ユ氏が十分な外部検証を経ずに自ら鑑定し、出品を推薦していた点が批判された。同じ展示には、ユ氏の所蔵品がほかにも本人の推薦で出ていたという。ユ氏は19日の国政監査で批判を受けた後、21日に声明を出し、個人の過ちで博物館と職員が築いた信頼を損ねたとして、責任は自分にあると述べた。
ユ氏は著書『私の文化遺産踏査記』シリーズで知られる美術史学者。辞任表明では、自身は退くものの、韓国の歴史と文化の拠点である博物館に引き続き関心と支援を寄せてほしいと呼びかけた。