韓国ドラマ『ドクターX』、高視聴率の裏で医療描写に議論
韓国SBSのドラマ『ドクターX:白いマフィアの時代』が好調な一方、医療現場の描き方をめぐって議論を呼んでいる。10月9日の初回は全国視聴率11.4%で始まり、4話で18.5%に上昇。瞬間最高は20.8%を記録し、Netflixでも配信開始から3日で非英語テレビ番組の世界1位になったと報じられた。
作品は、キム・ジウォン演じる外科医ケ・スジョンが、病院の権力や不正に歯に衣着せぬ言葉で立ち向かう物語。痛快な逆転劇が人気を集める一方、医師を名乗る人物が医療現場の実情を歪めているとして放送通信審議委員会に審議を申請した。ドラマの回診や医療従事者の描写が、現実を単純化しているという指摘も出ている。
記事は、こうした反応を『痛快さ』の仕組みに結びつける。主人公の活躍を際立たせるために対立相手を一面的に描けば、視聴者には爽快でも、実際の医療を知る人には違和感が残りうる。前作『模範タクシー』などが個別の犯罪者を主な相手にしたのに対し、本作は医療組織の慣行も批判の対象にしている点が論争を広げたという。
全12話のうち放送済みは4話。高い視聴率だけでは批判への答えにならず、今後、個々の医師の問題にとどまらず病院の仕組みまで説得力をもって描けるかが注目点になりそうだ。