妻の通勤時間を減らすため、未経験からバスアプリを開発 月6〜7時間の待ち時間短縮に
シンガポールの実業家ジェイ・テオさん(38)は、NTU(南洋理工大学)で働く妻の通勤を助けようと、iPhone向けアプリ「LeaveNow」を開発した。妻の新しい職場への通勤は、以前のCBD勤務時の約30分から1時間半超に延び、夕食の時間も遅くなったという。
既存のバスアプリは停留所や路線、複数の到着予測が並んで妻には使いづらかった。そこでLeaveNowは、登録した経路と停留所までの徒歩時間をもとに「いつ家を出ればよいか」を示す設計に。バスの到着予測が変われば、出発の目安も更新する。
テオさんはソフトウェア開発者ではなく、以前は小売・飲食店向けのソフトウェアを販売していた。AIコーディングツールも使いながら、約5〜6週間かけてアプリを形にした。妻は朝、2か所の停留所でそれぞれ10〜20分ほど待つことがあったが、利用後は停留所に着いて約1分でバスが来ることが多くなったといい、本人の試算では月6〜7時間の節約につながった。
アプリには妻と飼い猫も登場し、妻からの要望を受けてNTU構内バスにも対応した。30日間の無料試用後は停留所1か所を登録できる無料版があり、有料版は月額約3〜4シンガポールドル。テオさんは、妻のために夜中に焼きたてのクッキーを食べたいという希望からオンライン菓子店を始めたこともある。今回のアプリも、身近な人の困りごとを解決するところから生まれた。