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香港ラジオの「祥嫂」朱雪梅が引退 55年超の声の仕事に幕、『十八樓C座』でも別れ

香港商業電台の長寿ラジオドラマ『十八樓C座』で、茶餐廳を支える「祥嫂」を演じてきた朱雪梅が引退する。香港01によると、10月21日放送回では、祥嫂が故郷へ戻り、裕福ないとこと余生を過ごすため、店の仲間たちに別れを告げた。店主は、観塘の茶屋時代から長年支えてくれたことへの感謝を伝え、「いつでも戻ってきて」と声をかけたという。役の退場は、朱自身が放送の仕事を終える節目にもなった。

朱は放送局の開局前から仕事を始め、キャリアは55年以上。1980年代半ばから『十八樓C座』に加わり、十代の頃から落ち着いた低い声を生かして母親やおば役を担ってきた。本人は「一生、別の仕事をしたことがない」と語るほど放送に力を注ぎ、祥嫂は香港の幅広い世代に親しまれる存在となった。

1970年代には配音を学ぶため商業電台を離れ、佳藝電視へ移ったこともある。しかし同局はわずか2カ月で閉局。行き先を失った朱が戻れるよう、商業電台の創業者はあらかじめ席を用意していたといい、朱はその厚意を生涯忘れなかった。劇中の祥嫂と同じく、長い年月を共にした職場や仲間へ感謝を込めた引退となる。