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金旋賞受賞曲「透明」は一度お蔵入り寸前に 阿克沃が語る初アルバムの制作秘話

Awkward『裂縫之間』のアルバムジャケット
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台湾のインディーズバンドAwkward(阿克沃)が、初のコンセプトアルバム「裂縫之間」を発表した。全10曲で痛みや迷い、不安を描く。これまで自宅録音を中心に制作してきたが、今回はプロの制作チームと組み、アレンジや音楽の視野を広げたという。

政大金旋獎で評価された楽曲「透明」は、実は初期デモの段階で外されかけていた。曲調がなじみにくく、展開ごとの音量差も大きかったためだ。後からピアノを加えて不穏な雰囲気を作ったところ、曲の個性が定まり、聴き手からも反響を得た。

録音ではメンバーも体を張った。ギターの伯儒は「復燃」と「無風無雨也無晴」を納得いくまで弾き込み、両手がしびれて力が入らなくなった。ドラムの羿璿は録音直前に足を炎症で痛め、装具を着けながら毎日6時間以上練習し、2日間でアルバム全曲のドラムを録り終えた。

メンバーそれぞれの推し曲にも制作の背景が表れている。ボーカル晨昊は2025年の兵役中、訓練の合間に小さな手帳へ別れや後悔を書き留め、「他」の歌詞にした。羿璿は「お腹いっぱい食べた?」「暖かくしてね」といった日常の言葉に家族の愛情を込めたこの曲が好きだという。伯儒は念願の日系ロックを形にした「原點」、ベースの念侲は「渴」、晨昊は傷ついた後にも再び温かさを感じられるという「復燃」を選んだ。