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ヨン・サンホ監督、『失楽園』と『軍体』で描くAI時代 個人と集団への問い

映画『失楽園』と『軍体』のスチールカット
画像の掲載元:ニュース1 ↗

ヨン・サンホ監督が、映画『失楽園』と『軍体』を通してAI時代の社会を見つめている。ニュース1は、異なるジャンルの2作品に通底する「個人と集団」の問いに焦点を当てた。

10月21日に韓国で公開された『失楽園』は、9年前のスクールバス失踪事件で息子を失った母リュ・ソヨン(キム・ヒョンジュ)のもとへ、死んだと思われていた息子リュ・ソヌ(ペ・ヒョンソン)が帰ってくる心理スリラー。ソヨンは、亡くした子どもを持つ親のためにAI開発会社が作ったプログラム「楽園の子どもたち」の中で、記憶をもとに再現されたAIのソヌとも過ごしている。現実の息子と、いつも肯定的に応じるAIの息子の間で母親が揺れる構図が、AIと人間の違いを浮かび上がらせる。

ヨン監督はAIの息子がいる仮想空間を「思索のない空間」と説明したという。人間は考えることを通して幸福や苦痛などを生み出すが、思索のない場所こそが「楽園」の姿かもしれないという発想が、作品の土台になっている。

一方、ゾンビ映画『軍体』では、感染者たちが分泌物を介してアリのように連絡し合う「集団知性」が描かれる。監督は、AIのアルゴリズムを「一般的な思考の総体」にたとえ、個人の違いや少数意見をどう扱うかという問題意識から着想したと語った。母と息子の物語と感染者たちの集団を描く作品は、同調する集団の中で個人がどう選び、生き残るのかという監督の関心を、AIという切り口から照らしている。