金馬賞5部門候補の『沙央』 ろう者の少女が母と太鼓を打つ場面に俳優たちも涙
台湾映画『沙央』が第63回金馬賞の脚本、助演女優、新人、音響、視覚効果の5部門にノミネートされ、上映後の反響が広がっている。所属事務所の主催で開かれた特別上映には、俳優で事務所を率いる許瑋甯が参加し、所属俳優の湯詠絮を応援した。
湯詠絮が演じるのは、海を愛し、太鼓の音で自分を表現するろう者の少女・珊珊。母親役の王愛玲と一緒に太鼓を打つ場面に許瑋甯は涙し、隣で話を聞いた湯詠絮も感極まった。湯詠絮は、撮影のためにマレーシアで過ごした3カ月を振り返り、「やっと自分が何をしていたか、みんなに見てもらえる」と語った。
歌手で俳優の劉若英も別の上映会を開き、劉品言や果實基金會の学習者たちと鑑賞した。作品に心を動かされた劉若英は「この世界がどれだけよくないかを伝え続けるのではなく、きっとよくなると伝えたい」と話し、「今の時代に必要な映画」と薦めた。作品を観た人の感動は、少女が太鼓を通じて母親とつながる物語への共感として広がっている。