故シン・ヘチョル、12周忌迎える 音楽と社会への発信を振り返る

「魔王」の愛称で親しまれた歌手シン・ヘチョルさんが、2014年10月27日に46歳で亡くなってから12年を迎えた。腸狭窄の手術後に心停止となり、治療を受けたものの回復せずに死去。その後、医療過誤が明らかになったと韓国メディアが改めて伝えている。
シンさんは1988年、バンド「無限軌道」の一員としてMBC大学歌謡祭に出場し、「君に」を歌って大賞を受賞した。ソロ歌手として「悲しい顔をしないで」「ジャズカフェ」「自分に書く手紙」などを発表し、ロックバンドN.EX.Tでも「飛べ、ひよこ」「太陽から少年へ」などの楽曲を残した。
音楽活動と並行し、社会問題についても自らの考えを発信した。同性同本の婚姻が禁じられていた時期には、愛する人と結婚できない現実を描く「苦しむ恋人たちのために」を発表。学生への体罰禁止や姦通罪の廃止、大麻の非犯罪化などを主張し、「毒舌論客」とも呼ばれた。
昨年のMBC番組『大学歌謡祭―青春を灯す』では、娘のシン・ハヨンさんと息子のシン・ドンウォンさんが、バンドLUCYとともに「君に」を披露。AI技術で復元したシンさんの歌声も加わり、追悼のステージとなった。