スンダの歌と踊りが街を包む 「Lestari Tradisi」が描いた1990年代のバンドン

インドネシア・バンドンで10月17日、伝統芸能とポップスを楽しむ催し「Lestari Tradisi: Bandung 1990」が開かれた。会場のブミ・サンクリアンには数百人が集まり、スンダ地方の音楽や踊り、食文化に触れる一夜となった。
ステージでは、歌手のディラ・スガンディ、ニニング・メイダ、ブンス・バンドンがサンバ・スンダの演奏とともに登場。司会を務めたスレ、チェウ・ポポン、カン・オハンはスンダ語で進行し、「スンダ・ポップの王」と紹介されたドエル・スンバンも代表曲「Ai」を披露した。アンクルン・ウジョとエビス・ビートA、ホット・ママ・ダンスクラブの共演では、観客が踊りながら歌い、会場の熱気はステージへ広がったという。
この催しは、パンデミック期にティティマンガが始めた「Gerakan Lestari Tradisi」の一環。2023年には西ジャワ州スカブミを舞台に開催され、今回はバンドンへと場所を移した。企画に携わるハッピー・サルマは、1990年代のバンドンには多彩なスンダ・ポップがあり、伝統と大衆文化が勢いよく交わっていたことを開催地選びの理由に挙げた。
1980年代後半から90年代にかけては、ググム・グンビラによるジャイポンの広がりや、スンダ語のポップソングの人気を通して、地域の伝統芸能が新しい形で注目された時期でもある。今回の催しは、音楽ライブだけでなく地域の芸術家による発表、伝統芸能、飲食や工芸品の市場も組み合わせ、来場者が文化を身近に楽しめる場を作った。