香港の医療番組『醫生,你有病?』が最終回 医師11人の言葉に見る患者との向き合い方
方東昇、黃曉瑩、李嘉嘉が手がけた香港の番組『醫生,你有病?』が、10月16日に最終回を迎えた。全10回の締めくくりでは、2026年2月に亡くなった手外科の骨科医・黃詠儀(Clara Wong Wing-yee)の歩みを紹介。香港01は、番組に登場した医師ら11人の言葉を振り返っている。
取り上げられたのは、医師自身の病気や家族の看病を通じて見えてきた、患者との関わり方や人生の考え方。中大医学部副院長の容樹恒は、医師という仕事が多くの人を温め、支える機会になると語り、最終回を締めくくった。
患者と同じ目線に立つ経験
番組では、医師が患者の立場を経験することの意味も語られた。港大医学部院長の劉澤星は、自身が病気になることで患者の気持ちを知る機会になると話す。中大医学部院長の趙偉仁は、医師の役割を、患者が置かれた状況をともに受け止めて進むことになぞらえた。
精神科医の丁錫全は、何気ない言葉でも患者を傷つけることがあると指摘。相手がどのように受け取るかを考える姿勢が、診療の場で大切だと伝えている。
自分の人生を見つめ直す言葉も
乳房外科医の鄭伃書は、残された時間を意識するなかで、自分に必要な選択をすることや、自分自身をいたわる大切さを語った。小児科医の王玉珍は、ADHDについて、困りごとを観察して行動を工夫する視点を紹介。夫のJosephも、ADHDには大変さだけでなく、日々を豊かにする面があると話した。
黄詠儀医師が残した言葉として紹介されたのは、誰かを幸せにする喜びと、愛を軸に生きることの豊かさ。番組は医師を支える側としてだけでなく、病や迷いを抱える一人の人として描き、それぞれの経験から生まれた思いを伝えた。