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台湾・マレーシア合作『沙央』公開 マレーシア東海岸で聴覚障害の若者3人を描く

映画『沙央』のオリジナルサウンドトラックのジャケット
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台湾とマレーシアの合作映画『沙央(SAYANG)』が、10月16日に台湾で公開された。金馬賞の最優秀ドキュメンタリー監督賞を受賞した湯湘竹(タン・シャンチュー)監督が、初めて手がけた劇映画だ。

物語の舞台はマレーシア東海岸。異なる民族の家庭で育った聴覚障害の若者3人が、家族や友人、信仰との関わりのなかで成長していく姿を描く。言語や文化の違いを越えるつながりに加え、海辺の暮らしと環境保全も物語に織り込まれている。

異なる文化が交わる海辺の物語

監督の湯湘竹は2000年に初めてマレーシアを訪れ、民族や信仰の異なる人々が互いに影響しながら暮らす様子に関心を寄せた。現地での観察を重ね、言語や信仰の違いと共通点を描く題材として、聴覚障害の若者と手話学校を物語の軸に据えた。

登場人物は、踊ることが好きなインド系の青年アジェイ、ムエタイに取り組むマレー系の少女ミナ、海を思い、獅子舞の太鼓を打つ華人の少女シャンシャン。アジェイ役のナンダ・ゴパルとミナ役のミア・ファルダウスは、それぞれ金馬賞の新人賞と助演女優賞にノミネートされた。

10年かけて形にした初の劇映画

企画は資金集めの難航で止まった時期があったが、マレーシアのプロデューサー王礼霖らが加わり、制作が動き出した。脚本を練り直しながら10年をかけて完成。作品は金馬賞で脚本、助演女優、新人、音響、視覚効果の5部門にノミネートされた。