初ステージ前にチャート首位へ A2O LITE「NEON」が起こした逆転劇
A2O LITEのデビュー曲「NEON」は、音源公開から約29時間で韓国のメロン総合チャート「TOP100」の1位に到達した。音楽番組での初ステージや公式ダンスチャレンジがまだない時期に起きた急上昇で、グループはその後も首位を6日間守り、デビューから約1週間後には音楽番組「ザ・ショー」で初の1位を獲得した。
注目を集めたのは、近年のヒット曲で主流とされる「気軽に聴ける」作りから距離を取ったことだ。曲の大半で強いボーカルが続き、速い言葉の詰まったパートや、幾重にも重ねた歌声が耳を引く。短い動画で使いやすい反復フレーズは残しながら、全体は聴き流すより、音と振り付けを追って楽しむ構成になっている。
難しさが参加したくなる仕掛けに
振り付けも曲の密度に合わせて複雑に作られた。振付師のジェイブラックは、一般的な依頼とは逆に「もっと難しくしてほしい」と求められたと明かしたという。公式のチャレンジ企画を先に用意しなくても、聴き取った歌詞をまねる動画やダンスのパロディーが自発的に広がった。簡単に真似できることだけが参加の入口ではなく、挑戦したくなる難しさも人を動かしたようだ。
名前が開いた扉を曲が支える
A2Oを率いるイ・スマンはSMエンタテインメントを離れた後、新会社から約3年ぶりに韓国の制作現場へ戻った。彼の名前がデビュー前から視線を集めたのは確かだが、知名度だけでは一週間近く続くチャート上位を説明できない。A2Oが掲げる共通の世界観や、映像に新技術を取り入れる試みも話題になったなか、今回の急伸はまず「NEON」の音そのものが聴き手をつかんだ結果といえる。