母親役への感謝を語ったペ・ヒョンソン 『失楽園』で出会ったキム・ヒョンジュとの撮影
映画『失楽園』で、9年前に行方不明になった息子を演じたペ・ヒョンソンが、母親役のキム・ヒョンジュとの共演を振り返った。撮影中に交わした言葉や視線から力をもらい、役を形にできたという。キムが以前、ペに息子役を務めてくれたことへの感謝を口にしたと知り、今度はペが「母親役をしてくださって感謝している」と応じた。
作品は、キャンプスクールのバス失踪事件で息子を失った母のもとへ、死んだと思われていた息子が9年ぶりに戻るところから始まる心理スリラー。ペは、帰還したものの母にとって見知らぬ存在でもある青年リュ・ソヌを演じた。従来より暗い役柄だが、家で半分横になって過ごす自分の気だるい動きは似ている一方、性格は「ほぼ正反対」と話している。
試写後に家族が「お疲れさま」と声をかけた場面も印象に残った。舞台あいさつ中、客席にいた母が涙を拭う姿が目に入り、見続けると自分も感情が揺れそうで視線をそらしたという。母と息子の関係を演じた映画の外でも、家族の反応が本人の胸に迫っていた。
ペがこの作品を選んだきっかけは、ヨン・サンホ監督の『地獄が呼んでいる』シーズン2に短く出演した経験だった。撮影が一度きりだったことに心残りがあり、監督から新作の台本が届くと、読み始めてすぐ面白さを感じて出演を決めた。『失楽園』は10月21日に韓国で公開され、トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門、釜山国際映画祭のガラ・プレゼンテーション部門でも紹介された。