安治煥、デビュー40周年に初の本格トーク番組 「鉄の労働者」誕生秘話も

韓国のシンガーソングライター、安治煥(アン・チファン)が10月17日、デビュー40周年を迎えて初めて本格的なトーク番組に出演した。MBN「キム・ジュハのデイ&ナイト」では、コンサートを企画していた知人が番組への出演を頼もうと放送局の視聴者窓口に電話したという、異例の経緯を紹介。安はその知人が業界の仕組みに詳しくなかったと説明し、ありがたさと申し訳なさを口にした。
番組では代表曲「鉄の労働者」の成り立ちも語った。初めて訪れた仁川・富平の工場で、錆びた鉄の印象が強く心に残り、その日に曲を作ったという。ストライキのニュース映像で流れる機会も多かったと振り返った。また、安は「民衆歌謡」という呼び方には違和感があり、自身では「抵抗歌謡」という表現を受け入れていると説明。社会に不合理を感じた人が歌える領域だという考えを示した。
歌手としての歩みをめぐっては、大学歌謡祭の一次予選を通過しながら、二次予選の日付を勘違いして出場できなかった経験も明かした。その年に大賞を受けたユ・ヨルには、出場していれば結果が変わったかもしれないと冗談交じりに話したことがあるという。歌のグループ「ノレルル・チャッヌン・サラムドゥル」を離れた後、「私がもし」「人は花より美しい」などを発表すると、抵抗歌謡から離れたと批判された時期もあったが、本人は表現の幅を広げた選択として捉えている。
街頭デモに参加して拘束された経験については、45日間収監されたという話を訂正し、実際は5日ほどだったと説明した。40年の活動を振り返りながら、楽曲の背景や歌に向き合う姿勢を自ら語る放送となった。