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映画『Whalefall』、クジラの胃のセットは発泡材とシリコンで制作

クジラの胃のセット内で撮影に臨むオースティン・エイブラムス
画像提供:20世紀スタジオ/ABS-CBN ↗

映画『Whalefall』で、クジラにのみ込まれた主人公が進む胃の内部は、発泡材やシリコン、水を使った実物大のセットで表現された。プロダクションデザイナーのラムジー・エイヴリーが、制作の工夫を明かしている。

胃のセットは金属フレームに吊り、上下や前後に動く装置に取り付けた。異なる動きを撮影するため、装置の異なるセットを4種類用意。さらに7〜8人のスタッフがセットを押したり引いたりして、内部が動く様子を作り出した。照明はセットの内側から当て、撮影ステージ自体は暗く保ったという。

水中撮影用には、直径約14メートル、深さ約4.9メートルのタンクも建設された。約66万リットルの水を貯める設備で、完成までおよそ1カ月かかった。胃や食道、喉頭の複数のセットと合わせ、主人公がクジラの体内を進む場面を撮影した。

物語では、父を亡くしたジェイ(オースティン・エイブラムス)が、父の遺骨を探すために潜水し、マッコウクジラにのみ込まれてしまう。限られた酸素の中で脱出を目指すサバイバルを軸に、父との複雑な関係や喪失も描く。エイブラムスは撮影に備えてスキューバダイビングを学び、重い器材を着けて歩くなど体力づくりを続けた。