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廉惠蘭、『私の名前は…』で記憶を失った母を演じる 訪台で語った役作りと『魯冰花』の思い出

映画『私の名前は…』で、田畑に立ち布を掲げる廉惠蘭
画像の掲載元:自由娛樂(高雄電影節提供、© AURA PICTURES) ↗

韓国の俳優ヨム・ヘランが新作映画『私の名前は…』を携えて台湾を訪れ、高雄電影節での上映に合わせてインタビューに応じた。記憶を失った母親を演じた本作について、彼女は役の内面を「深い海」にたとえた。表面は穏やかでも底には未知のものが潜み、本人さえ向き合うことを恐れる記憶がある。過去を探ることは、自分自身を取り戻す過程でもあると語っている。

作品は「済州四・三事件」を背景にしながら、当時の出来事を直接再現するのではなく、名前と記憶をたどる人物の旅を通して歴史に近づいていく。監督のチョン・ジヨンを信頼できたことで、敏感な題材にも集中して演じられたとヨムは話した。長く活動し受賞を重ねても、自分の演技には改善できる点があると振り返り、映画は監督や共演者を含むチーム全体で作るものだとも強調した。

インタビューでは、自身の名前に込められた家族の願いについても紹介。「惠」は恩恵、「蘭」は珍しい花の蘭に由来し、人から恩を受ける人になってほしいという思いが込められているという。また、韓国で初めて観た台湾映画『魯冰花』に強く心を動かされ、泣きながら鑑賞した記憶を披露。後から台湾作品と知って調べたほど印象に残ったと話した。

『苦尽柑来遇見你』などで母親役を演じ、「国民の母」と呼ばれることについては、光栄に思う一方、妻など別の役柄も演じてきたため、今後も幅広い人物に挑みたいと説明。記者から「国民の妻」になりたいかと聞かれると、「国民の女性でいいですよ」と笑って答えた。